アイオワ州の支持者集会で熱弁を振るう。その視線の先にはすでに11月の本選が(C)AFP=時事
 

【ワシントン発】 大統領弾劾裁判としては、アンドリュー・ジョンソン大統領、ビル・クリントン大統領に次いで米国史上3人目となるドナルド・トランプ大統領の「ウクライナ疑惑」を巡る米議会上院での審理に、事実上幕が降ろされる。

 当初から予想されていたとおり、上院で多数党の立場にある与党・共和党の上院議員がトランプ氏から離反することはほとんどなかった。昨年9月に更迭されたジョン・ボルトン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)に対する証人尋問を求める動議にも、共和党からはミット・ロムニー(ユタ州選出)、スーザン・コリンズ(メイン州選出)両上院議員が賛成しただけで、賛成を投じる可能性があったトランプ大統領との関係が微妙なリサ・マコウスキー上院議員(アラスカ州選出)は反対票を投じた。

 その結果、賛成49票、反対51票で同動議は1月31日否決された。

 これで野党・民主党が強く要求していたボルトン氏らの証人尋問は実現せず、2月5日にトランプ大統領に対する無罪評決が下される。

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