次戦ニューハンプシャー州での討論会に臨んだ左からブティジェッジ、サンダース、バイデン各氏。バイデン氏の巻き返しはなるか(C)AFP=時事
 

【ワシントン発】 民主党のアイオワ州党員集会は2月3日に行われたが、集計作業の簡素化を目的に導入したシステムのアプリに問題が発生した結果、同州約1700カ所での集計作業が報告できない事態に陥っている。

 こうした事態により、同日中に集計結果を正式発表できなかったばかりか、日本時間で1週間を経た2月10日正午の時点でも最終勝者が確定されないまま、候補者らは次の主戦場であるニューイングランド地方のニューハンプシャー州に移動することとなった。

 手作業による集計については、いったんは6日時点で開票率100%に達した。しかし、一部メディアから集計ミスの指摘が出たことなどから再確認作業に入り、各陣営からの異議申し立て期限を10日正午まで延長した。これにより、最終確定は日本時間11日午前3時以降になるものと見られている。

政権奪還に向けて不吉な「前兆」

 アイオワ州民主党の広報担当者は、今回の党員集会への参加者数は、ヒラリー・クリントン元国務長官とバーニー・サンダース上院議員(無所属、バーモント州選出)の事実上の一騎打ちとなった2016年の党員集会とほぼ同水準であったが、過去最高であったバラク・オバマ上院議員(イリノイ州選出、当時)が勝利した2008年の参加者数からは大幅に低下したことを明らかにしている。

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