岩瀬昇さんの2つのフレーズ

執筆者:池内恵2020年2月13日

先ほど本欄で、参議院の資源エネルギー調査会での岩瀬昇さんの参考人陳述を視聴している、と呟いておいたが、岩瀬さんが限られた時間の中で、解説に言葉を尽くしながらも、いくつかの持論を、的確にその場に届けていくのに感銘を受けた。

エネルギー市場の基本性質については、「石油は平常時はコモディティーで、市場で買える。しかし一旦ことが起きた時は、戦略物資となる」。これに対する日本の対処策として最も有効なのが「国家備蓄の増強」であるといった具合に、「決め」のフレーズを、時間の限りの中で、最も有効な節目で繰り出すので、非常に「腑に落ちる」。

夜中に残業をしながらの視聴なので全編をしっかり聞けたわけではないのだが、それでもこの2つをしっかり聞けたので満足である。何よりも、本当に届けたいことはこのように届けなければならないのだな、と再確認した。

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