筆者のこの記事が撤回を求められた(『プレジデントオンライン』より)
 

 日本語教育分野の著名な研究者から筆者に対し、記事を「撤回」するよう要求があった。フリーのジャーナリストとして仕事をして25年以上が経つが、記事の撤回を求められるなど初めての経験だ。

 その記事は、昨年4月23日に『プレジデントオンライン』に寄稿した「8割以上の日本語学校は“偽装留学生”頼み」。同月上梓した拙著『移民クライシス』(角川新書)の一部抜粋記事として、同サイトに掲載されたものである。

 撤回を求めてきたのは、神吉宇一・武蔵野大学准教授だ。

 投稿サイト『note』(以下、ブログ)に2月2日、神吉氏が発表した記事でそう書かれている(『試験結果で学習者や教育機関の良し悪しを決めるって〜それダメでしょ』)。

 本来、記事に対する意見や苦情は、筆者もしくは編集部になされるべきものだが、神吉氏は自らのブログを通じ、「撤回」という強い要求をしている。その意図は知れないが、ブログを見た方は、私が根拠もなく、事実無根の話を撒き散らすジャーナリストだと思われたに違いない。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。