タイの経済政策をつかさどるソムキット副首相(C)EPA=時事
 

 新型コロナウイルス関連のニュースの洪水の蔭に隠れてしまった感があるが、これからの日本とタイの関係のみならず、やや拡大して日本とラオス、カンボジア、ヴェトナム、ミャンマーなど東南アジア大陸部、さらにはインド――もちろん、この地域に深く関与する中国、アメリカも――との関係を考えると、2月に立て続けに行われた日タイの政府間協議を見過ごすことは出来なかった。

役者が違う

 タイメディアによれば2月14日、プラユット・チャンオチャ政権における経済政策の司令塔であるソムキット・チャトゥスィーピタック(華字名は曽漢光)経済担当副首相が、木山繁内閣官房参与と会談し、両国の今後の投資協力に関し話し合った。

 報道を合わせてみると、ソムキット副首相は木山参与に対し、(1)タイが進めている「EEC(東部経済回廊)」、(2)バンコク近郊のスワンプーン、ドーンムアン、ウタパオ3空港の高速鉄道連結、(3)東部臨海工業地帯の中軸であるマプタプットとラエムチャバン両港の第3期拡張などに関して説明したという。

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