ついに米国「入国禁止」欧州でも広がる「新型コロナ」猛威と対策
2020年3月13日

イタリア・ミラノ中央駅では軍兵士が乗降客の検疫を行なっている(C)AFP=時事
新型コロナウイルスの感染者と犠牲者が急速にヨーロッパで増えている。ドナルド・トランプ米大統領は11日、英国を除く欧州に過去14日間滞在した外国人の入国を禁止した。
本稿執筆時、筆者はパリに滞在中だが、新型コロナへの危機感はヨーロッパでは日に日に高まっている。ニュースの大半はこのテーマだ。
筆者は3月初めにはロンドンにいたが、観光客の足が遠ざかったホテルは値崩れしている。メイフェアやサウス・ケンジントン付近の高級街のホテルは、3分の2から半額だ。
しかし、アジア人に対する扱いは特別だ。
筆者の部屋は1つだけ片側にある部屋だったし、レストランでは一番奥の席で、となりは日本人のカップルだった。
タクシー運転手との会話の常套句だが、「どこから来たのか。日本、韓国、中国?」というようなやり取りも、心なしか意図的に聞こえる。中国についで感染者の多い国はアジアでは韓国、日本だ。
パリでもアジア人は珍しくないのだが、見てそれと分かる観光客風のアジア人、中国人はごく稀になった。
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