オバマ前大統領が直々に口説いたモンタナ州のブロック知事(公式HPより)
 

【ワシントン発】 撤退の瀬戸際にまで追い込まれていたジョー・バイデン前副大統領は、2月29日に投票が行われた南部サウスカロライナ州予備選挙での初勝利を契機として息を吹き返し、民主党大統領候補指名獲得に向けて大きく前進しつつある。

 3月3日にカリフォルニア、テキサス、ノースカロライナをはじめとして14州で一斉に予備選挙が行われた「スーパーチューズデー」で、バイデン氏は南部7州をすべて制した。

 その上さらに、左派のエリザベス・ウォレン上院議員の選挙区マサチューセッツ州、またサウスカロライナ州予備選挙での敗北後撤退し、バイデン氏支持を表明したエイミー・クロブチャー上院議員の選挙区ミネソタ州、そしてメイン州の3州でも勝利し、合計10州を押さえて圧勝した。

「ミニ・スーパーチューズデー」も圧勝

 さらに、3月10日に予備選挙が一斉に行われたミシガン、ミズーリ、ワシントン、ミシシッピ、アイダホ、ノースダコタ6州での「ミニ・スーパーチューズデー」では、バーニー・サンダース上院議員(無所属、バーモント州選出)はノースダコタ州で勝利しただけであったのに対し、バイデン氏はミシガン、ミシシッピ、アイダホ、ミズーリの4州で勝利を収め、その「勢い」にブレーキがかからないことが改めて明らかになった(ワシントン州予備選挙については大接戦のために開票作業継続中)。

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