初決算「サウジアラムコ」の「設備投資削減」でも「生産能力増」は実現可能か
2020年3月17日
『フィナンシャル・タイムズ』(FT)のエネルギー担当シニア記者アンジリ・ラヴァルはだいぶ抑えて書いているな、というのが一読して得た感想だった。おそらく週末なので、意見や評価を聴取する第三者の人間にコンタクトすることが容易でなかったのだろう。
筆者の独断偏見だが、『FT』のみならず多くの欧米系メデイアの記者たちは、起こっている事象を正確に伝える一方、第三者の評価・意見を取材し、結論的には自分の意見に近いものを採用しているように見える。
だが、今日紹介する記事には、外部のコンサルタントやエネルギー関連投資家などのコメントが一切載っていない。
新型コロナウイルス(Covid-19)への対応で、人々のライフスタイルが激変しているのだろうか。
そこで僭越ながら、報じられている「事象」について、筆者の見方、評価を書いてみようと思う。
当該記事によると、サウジアラビア(サウジ)の国営石油「サウジアラムコ」が、昨年12月初めに「IPO」を行って以降、初めての決算発表を行った。
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