圧倒的優勢だが難しい立場のバイデン氏と、なかなか撤退を決めないサンダース氏(C)AFP=時事
 

【ワシントン発】 米国内での新型コロナウイルスの感染者数が急増し、歯止めがかからない。

 3月26日現在、全米50州すべてと首都ワシントンで6万人を上回る感染者が確認されており、死者も900人に迫る勢いである。とりわけ米東部ニューヨーク州、太平洋岸ワシントン州、カリフォルニア州で感染者が急増しており、米国内の感染者数は中国、イタリアに次いで世界3位となっており、世界保健機構(WHO)も米国内の状況の悪化に警鐘を鳴らしている。さらにわずか1日後の27日には、ついに感染者が8万3500人を超え、中国をも抜いて世界最多となった。

 こうした状況を受け、ドナルド・トランプ大統領は3月13日に国家非常事態を宣言した。

 災害援助や緊急援助を規定した「スタフォード法」に基づき国家非常事態を宣言することで、連邦緊急事態管理庁(FEMA)の災害対策予算を含めて最大500億ドルを、新型コロナ感染拡大の影響を受けている州や地方自治体に対して連邦政府が支援することができるようになった。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。