「新型コロナ」感染拡大で難しい立場に置かれる「バイデン候補」

執筆者:足立正彦 2020年3月27日
エリア: 北米
圧倒的優勢だが難しい立場のバイデン氏と、なかなか撤退を決めないサンダース氏(C)AFP=時事
 

【ワシントン発】 米国内での新型コロナウイルスの感染者数が急増し、歯止めがかからない。

 3月26日現在、全米50州すべてと首都ワシントンで6万人を上回る感染者が確認されており、死者も900人に迫る勢いである。とりわけ米東部ニューヨーク州、太平洋岸ワシントン州、カリフォルニア州で感染者が急増しており、米国内の感染者数は中国、イタリアに次いで世界3位となっており、世界保健機構(WHO)も米国内の状況の悪化に警鐘を鳴らしている。さらにわずか1日後の27日には、ついに感染者が8万3500人を超え、中国をも抜いて世界最多となった。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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