世界が「GAFA」に支配されようとしている(C)AFP=時事
 

 IT(情報技術)は私たちの生活に浸透し、特に、日常生活の中でインターネットのサイトは大きな比重を占めるようになっている。

 その裏側には、巨大な“デジタルプラットフォーマー”と呼ばれる存在があり、今、世界中がこのデジタルプラットフォーマーに対する監視を強化し始めている。

 日本でも、今国会に「特定デジタルプラットフォームの透明性及び公正性の向上に関する法律案」が提出され、衆議院で審議中だ。

 では、巨大なデジタルプラットフォーマーとは、どのような存在で、経済にどのような問題を投げかけているのだろうか。

続いている「楽天VS.公取委」

「楽天」が3月18日から同社の通販サイト「楽天市場」において、1つの店舗で3980円以上購入した場合、送料を出店者の負担で一律無料にする方針を発表したことが、大きな問題となった。

 以下、一連の経緯を簡単におさらいしておく。

 まず、楽天が熾烈な競争を繰り広げている「Amazon」では、基本的に2000円以上の購入で送料が無料になる。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。