ついに悲鳴テキサス州「シェール業者」の嘆願は「効果」ありやなしや
2020年4月2日
最初のロンドン勤務を始めて間もない、とある日曜日の夜、ラウンジでアメリカTVドラマを観ていたときのことだ。
前後の筋はまったく覚えていないのだが、いや、当時の僕の英語力では理解できなかっただけかもしれないが、画面の中でとつぜん夫婦喧嘩が始まった。大声で怒鳴り合い、罵り合い、悪口雑言のかぎりを尽くしていた(と、分からないなりに理解していた)。
しばらくすると、奥さんの方が泣き出してしまった。すると、ダンナがうろたえて奥さんの肩に手をかけ、
「リズ、僕が悪かった。言い過ぎた。許してくれ」
と謝っている。
見ていた僕は、知らず知らずのうちに「言い過ぎた、と謝るなら、最初から怒鳴らなければいいのに」と呟いていた。
すると隣で一緒に見ていた僕の奥さんが、
「いいのよ、思っていることは全部、口に出した方がいいのよ。何を考えているか分かるから、解決への途が見出せる」
と言うのだ。
あ、そうか、と僕は思った。
だから我が家では夫婦間で何かもめごとがあると、いつも彼女が先に、ああだ、こうだと言い始め、僕が謝ってコトが収まっているのか、と。
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