岩瀬昇のエネルギー通信 (241)

ついに悲鳴テキサス州「シェール業者」の嘆願は「効果」ありやなしや

執筆者:岩瀬昇 2020年4月2日
エリア: アジア 中東 北米
この両国2人の「戦争」がいつまで続くか次第(C)EPA=時事
 

 最初のロンドン勤務を始めて間もない、とある日曜日の夜、ラウンジでアメリカTVドラマを観ていたときのことだ。

 前後の筋はまったく覚えていないのだが、いや、当時の僕の英語力では理解できなかっただけかもしれないが、画面の中でとつぜん夫婦喧嘩が始まった。大声で怒鳴り合い、罵り合い、悪口雑言のかぎりを尽くしていた(と、分からないなりに理解していた)。

 しばらくすると、奥さんの方が泣き出してしまった。すると、ダンナがうろたえて奥さんの肩に手をかけ、

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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