「OPEC+」協調減産「原則合意」は「G20」で「最終合意」に達するか
2020年4月10日
注目されていた「OPEC(石油輸出国機構)プラス」の協調減産協議は、4月9日14:00GMT(日本時間23:00)から9時間かかったが、「原則として、1000万BD(バレル/日)の協調減産に合意」したと報じられている。
主要紙にはまだ出ていない詳しい内容を業界紙『S&P Global Platts』が報じているので、要点をかいつまんでご紹介しておこう。
とうとう「最終合意」に至らなかったのは、「メキシコ」の大統領が合意しなかったため、とのこと。現地の代表団は合意して、本国の大統領の了解を取ろうとしたところ「ノー」と言われたのだそうだ。
メキシコは「135万3000BD」となる新しい「生産目標」に対し、135億ドルを投じて2020年末までには「200万BD」に増産する計画なので合意できない、と主張したと報じられている。
参加した大臣の中には、「OPECプラス」としての合意を壊しかねないメキシコの「反対」に激怒している人もいるようだが、いずれにせよ、4月10日の「G20エネルギー相会合」の場で、再度説得を試みるしかないようだ。
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