【提言】東京五輪「3.11開催も」日本外交の「見識」を示せ
2020年4月11日

3月30日に延期後の新日程が発表されたことで、止まっていたカウントダウンも再開したが (C)時事
周知の通り3月24日、東京五輪・パラリンピックの「1年程度の延期」が決まった。
そしてそのわずか6日後の30日、2021年7月23日の金曜日に開会式開催、と具体的な「新日程」も発表された。
これについて同日付の米紙『USAトゥデイ』(電子版)は、「国際オリンピック委員会」(IOC)を厳しく批判した。新日程が発表されたことに対するもので、
「IOCは無神経の極み」
と断じた。
たしかに、世界中が「新型コロナウイルス」と生死をかけた戦いを展開しているのに、なぜ慌てて1年後の日程を発表するのだ、という疑問は理解できる。
ただ、どのような内部事情があるのか筆者には分からないので、五輪開催日程決定についての事情と、この記事の真の狙いについては論じないが、日本国内には、早期の開催日決定を歓迎する向きがあったことは確かだ。
しかし東京五輪延期の最大要因である、新型コロナ克服の見通しがまだ立っていないのに、その後の予定の方が重要だという判断は、いったいどこからくるのだろうか。
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