米空母艦長の「決断」と「解任」から学ぶべき「新型コロナ」対処
2020年4月13日

モドリー米海軍長官代行(当時)に解任されたが、指揮官として適切な行動をとった空母「セオドア・ルーズベルト」のクロジャー前艦長 (C)AFP=時事
去る3月30日、『ニューズウィーク日本版』は、
〈5000人を超える乗組員の検査を行う間、空母セオドア・ルーズベルトは数日グアムに停泊することを余儀なくされるかもしれない〉
のリードに続いて、
〈集団感染に拡大すれば、中国とイランに対する米海軍の即応能力に悪影響を与える恐れがある、と元NATO欧州連合軍最高司令官ジェームズ・スタブリディス退役海軍大将が危機感を訴えている〉
と伝えた。これを受けてマーク・エスパー米国防長官は3月31日、『CBS』の取材に対して、
「即応力低下を懸念していない」
と強調した。
拙劣なシビリアン・コントロール
一方日本では4月1日、
〈米、抑止力低下に危機感〉
の見出しで報道。「新型コロナウィルス」感染が、米韓・米比の合同演習、米海兵隊の豪派遣中止につながったことを挙げて、
〈太平洋、欧州の安全保障環境に影響する懸念が出ている〉と指摘した(『読売新聞』)。
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