米空母艦長の「決断」と「解任」から学ぶべき「新型コロナ」対処

執筆者:林吉永 2020年4月13日
エリア: アジア 北米
モドリー米海軍長官代行(当時)に解任されたが、指揮官として適切な行動をとった空母「セオドア・ルーズベルト」のクロジャー前艦長 (C)AFP=時事

 

 去る3月30日、『ニューズウィーク日本版』は、

〈5000人を超える乗組員の検査を行う間、空母セオドア・ルーズベルトは数日グアムに停泊することを余儀なくされるかもしれない〉

 のリードに続いて、

〈集団感染に拡大すれば、中国とイランに対する米海軍の即応能力に悪影響を与える恐れがある、と元NATO欧州連合軍最高司令官ジェームズ・スタブリディス退役海軍大将が危機感を訴えている〉

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執筆者プロフィール
林吉永(はやしよしなが) はやし・よしなが NPO国際地政学研究所理事、軍事史学者。1942年神奈川県生れ。65年防衛大卒、米国空軍大学留学、航空幕僚監部総務課長などを経て、航空自衛隊北部航空警戒管制団司令、第7航空団司令、幹部候補生学校長を歴任、退官後2007年まで防衛研究所戦史部長。日本戦略研究フォーラム常務理事を経て、2011年9月国際地政学研究所を発起設立。政府調査業務の執筆編集、シンポジウムの企画運営、海外研究所との協同セミナーの企画運営などを行っている。
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