ホワイトハウスから連日こうしたブリーフィングを行うことで「戦時大統領」をよりアピールしている(ホワイトハウス公式ツイッターより)
 

【ワシントン発】 ほんの2カ月半あまり前の2月4日、ドナルド・トランプ大統領は、米議会上下両院合同本会議で就任後3度目となる一般教書演説を行い、堅調な米国経済を自らの実績の1つとして有権者に誇示した。

 そして翌5日には「ウクライナ疑惑」を巡る上院における弾劾裁判での無罪評決が下され、主要メディアや世論調査会社による各種世論調査結果でも、大統領支持率に改善基調が明らかになっていることが次々に判明し、トランプ大統領は再選に向けて順調な流れの中に身を置いていた。

 さらに、野党・民主党の大統領候補指名獲得争いの「幕開け」となったアイオワ州党員集会では、集計アプリに重大な問題が生じ、集計作業が確定できないという重大な躓きをアイオワ州民主党は露呈してしまっていた。

 このアイオワ州党員集会でインディアナ州サウスベンドのピート・ブティジェッジ前市長とともに実質同率で1位の立場を分け合ったのが、急進左派のバーニー・サンダース上院議員(無所属、バーモント州選出)であった。

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