大統領と同じ思考回路ということか(米エネルギー省公式HPより)
 

 ドナルド・トランプ大統領にして、このエネルギー長官か、と首肯させる記事だった。

『フィナンシャル・タイムズ』(FT)が、東京時間2020年4月15日14:00ごろに掲載した「US confident of ‘fundamental shift’ in oil politics」と題する記事で、「Energy secretary believes power of shale energy sector helped secure Opec cuts deal」というサブタイトルからも分かるように、エネルギー長官ダン・ブルイエットへのインタビューを基にしたものである。

 今回、米国がサウジアラビアとロシアを説得して「石油価格戦争」を終結させ「減産合意」を達成できたのは、シェール革命により「エネルギー自立」を達成できたからだ、とブルイエット長官は力説しているのだ。

 どう考えると、こんな滅茶苦茶な論理が出来上がってくるのだろうか。

「石油価格戦争」終結と新たな「協調減産合意」に関する筆者の解釈はこうである。

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