「新型コロナ禍」の接戦州「経済的打撃」で見直し迫られる「トランプ再選戦略」
2020年4月21日
11月3日に投票が行われる大統領選挙の帰趨を決すると見られている接戦州の中でも、とりわけ注目されるのは、4年前の前回2016年、ドナルド・トランプ氏が共和党大統領候補としてそれぞれ約30年ぶりに初めて勝利を収めて次期大統領当選を決めた北東部、中西部に位置するペンシルベニア州、ミシガン州、ウィスコンシン州の3州である。
トランプ陣営は再選のためには再び勝利しなければならないこれら3州を重視しており、トランプ大統領自身も就任以来、頻繁に訪れて政治集会を開催し、支持者に対して支持を訴えてきた地域である。
野党・民主党側も、急進左派のバーニー・サンダース上院議員(無所属、バーモント州選出)の撤退により大統領候補指名獲得を事実上確実にしたジョー・バイデン前副大統領が、36年間に及ぶ上院議員としての選出州はデラウェア州であったが、元々はペンシルベニア州スクラントンでアイルランド系カトリック教徒の家庭に生まれている。そしてバイデン氏にとり今回3度目となるホワイトハウス挑戦で選対本部を設置しているのも、ペンシルベニア州東岸に位置する米国建国当時の首都フィラデルフィアである。
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