4月11日、中国の空母「遼寧」は、沖縄本島と宮古島の間を通過した[防衛省提供](C)時事

 

 米海軍空母「セオドア・ルーズベルト」に次いで、仏海軍空母「シャルル・ドゴール」でも「新型コロナウイルス」感染が発生した。

 居住スペースが狭隘な海軍艦艇内では、いったんウイルスに侵入されたら爆発的感染が危惧される。海軍に限らず、多数隊員が営内居住し、集団行動する陸・空軍での感染発生も同様であって、「戦力低下」は免れ得ない。

 新型コロナ感染が軍に及んでいるのは中国も例外ではない。

〈1月27日付『香港蘋果(ヒンカ)日報 “Apple Daily”』は、武漢近傍の孝感市に駐屯する空降兵15軍で200人のコロナウイルス感染発生を報道、さらに感染は、国産空母、新型ミサイル護衛艦でも発生〉

 と、日本人ジャーナリスト福島香織氏が伝えている(2月27日)。

脅かされる米の覇権

 ところが、この新型コロナ騒動下、中国海軍艦艇の活発な洋上行動が報道された。

 その1つが、米海軍のシーコントロールが及ぶ海域への空母進出である。しかもそこには、中国海軍空母の明らかな変貌が確認できる。

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