業界も四苦八苦(『FT』当該記事

 1988年の秋のことだったと思う。

 現在「東京大学」公共政策大学院教授の任にある角和昌浩氏(当時「昭和シェル石油」)、「帝京平成大学」現代ライフ学部教授をされている須藤繁氏(当時「石油連盟」)や「東京理科大学」教授を退任され、自ら設立した「The MOT Company」のCEO(最高経営責任者)を務めておられる済藤友明氏(当時「工学院大学」助教授)らがやっていた「先物研究会」での議論に筆者も参加させてもらっていた。

 確か、現在マレーシア大使を務めておられる岡浩氏も、出向先の「通産省」(当時)国際担当係長か何かの立場で参加されていたと記憶している。

 特に角和氏と須藤氏とは、その後も30年以上ご厚誼を賜っており、筆者の処女作出版記念パーテイではお二人にスピーチまでしていただいた。

 角和氏は言わずと知れた「シナリオ・プランニング」の第一人者であり、須藤氏は海運の観点からも石油の動向を研究されている碩学である。

 筆者は同年2月末にロンドンから帰任し、「三井物産」原油部トレーディングG主席(平たく言えば、課長)を務めていた。

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