「新型コロナ禍」の裏で「軍事衛星発射」高まる「米イラン」緊張
2020年5月1日
世界が「新型コロナウイルス」禍で凍り付く中でも、憎しみは収まらないのだろう。米国とイランの軍事的な緊張が再び高まってきた。
イランのイスラム革命防衛隊が創設41周年記念日にあたる4月22日、初の軍事衛星の打ち上げに成功した。
イランの弾道ミサイル開発を問題視してきた米国は早速、「米国も射程に収める大陸間弾道ミサイル(ICBM)を開発する証拠だ」と反発している。ペルシャ湾では米海軍と革命防衛隊の異常接近も続いており、目を離せない緊張が再来した。
砂漠の打ち上げ
革命防衛隊の人工衛星「ヌール(光)1号」は、テヘランの東約350キロに位置するシャフルード基地から発射された。この基地があるセムナーン州の砂漠には、イランの平和利用宇宙計画拠点があることは知られていたが、革命防衛隊の衛星打ち上げ基地があることは伏せられていた。
革命防衛隊の発表によると、人工衛星は移動式の発射台に備え付けられた3段式のロケット「カセド」で大気圏外に運ばれ、打ち上げから90分以内に高度425キロの軌道に到着したという。
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