「自宅待機命令反対デモ」を操る「謎の男」(シカゴ・セントポール)
2020年5月10日

トランプ支持の旗を掲げ州議事堂前を走るデモ隊の車(ミネソタ州セントポール、筆者撮影、以下同)
泊まっていたシカゴのダウンタウンのホテルを午前11時過ぎに出発した。
天気は快晴。気温も20℃近く、初夏を感じさせる暖かさ。
10分ほど歩くと、騒々しい車のクラクションが聞こえてきた。
ほとんどの店舗は扉を閉め、人の姿も車も見当たらない。
大都市シカゴがゴーストタウンとなっている中、車のクラクションだけが、がらんどうの通りに鳴り響いていた。

ゴーストタウン・シカゴ
5月1日は正午から、シカゴのダウンタウンの一角で、自宅待機命令に反対する車上デモが行われることになっていた。デモに参加する車が時間前から集まってクラクションを鳴らしているのだろう。
会場のトンプソンセンターに到着すると、すでに50人前後がセンターの前でそれぞれプラカードを持って立っており、「トランプ2020」と書かれた旗や星条旗を掲げた車が、自宅待機命令に抗議するクラクションを鳴らしながら走っていた。
最初に話を聞いたのは、エリザベス・ドミニック(63)だ。
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