党中央軍事委員会拡大会議で、モニターを使って説明する金正恩党委員長(『労働新聞』より)

 

 今回の「朝鮮労働党中央軍事委員会拡大会議」で報じられた写真の中で、興味深いものがあった。金正恩(キム・ジョンウン)党委員長がテレビモニターを指しながら何かの説明をしているというものだ(冒頭写真)。

 しかし公表された写真では、モニターの画面がモザイク処理されていた。おそらく、何らかの軍事機密が画面上にあったのではないかと思われる。

金党委員長の新たな挑発は何か

 金党委員長は昨年4月の「最高人民会議」で、

「ともかく今年の末までは忍耐強く米国の勇断を待つ」

 としたが、米国の「勇断」はなかった。そこで昨年12月の「党中央委総会」での報告で、

「戦略兵器の開発もより活気を帯びて推し進めるべきである」

「世界は遠からず、朝鮮民主主義人民共和国が保有することになる新しい戦略兵器を目撃することになるであろう」

 と、「新たな戦略兵器」の登場を予告した。

 しかし、北朝鮮は現時点ではまだ「新たな戦略兵器」を見せていない。

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