支持者向けのこうした熱気ある集会を再開させることで支持挽回を狙いたいところだが(C)AFP=時事
 

 米国内での新型コロナウイルスの感染拡大は、大統領選挙が行われる年に通常行われるべき政治形態までをも大きく変えてしまっている。

 野党・民主党は、当初7月にウィスコンシン州ミルウォーキーで開催予定であった「全国党大会」を約1カ月延長せざるを得ず、8月19日から開催することを決定した。

 だが、民主党大統領候補指名獲得を確実にしているジョー・バイデン前副大統領や「民主党全国委員会」(DNC)のトム・ペレス委員長は「オンライン党大会」となる可能性を示唆しており、新型コロナが大きな影を落としている。

 他方、「共和党全国党大会」については、8月24日からノースカロライナ州シャーロットでの開催を計画していた。ところが、新型コロナ感染拡大阻止のための社会的距離に関する各種規制を導入し、経済活動の再開に慎重姿勢を示している同州のロイ・クーパー知事(民主党)に対してドナルド・トランプ大統領が反発した結果、「共和党全国委員会」(RNC)は全国党大会の開催地を変更することにし、フロリダ州ジャクソンビルで開催することにしたと6月11日に発表した。

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