ツアー再開に際し、初戦「チャールズ・シュワブ・チャレンジ」第1日目のスタート前に「コロナ禍」犠牲者のため黙祷を捧げるモナハン会長(C)AFP=時事
 

「米国の主要なスポーツの中で、我々こそが最初に再開するものとなる」

 と言い続けてきた米男子ツアー(PGAツアー)のジェイ・モナハン会長は、その「公約」通り、6月11日から14日に「チャールズ・シュワブ・チャレンジ」(米テキサス州フォートワース「コロニアルCC」)を無観客で開催した。

 米女子ツアー(LPGAツアー)がいまなお再開の日時や形式を確定できず、さらにはフランスで開催予定だったメジャー大会「エビアン選手権」は中止を発表したばかりだが、その傍らでPGAツアーは世界のゴルフ界の先陣を切って動き出した。

 振り返れば、新型コロナウイルス感染拡大が激化し、PGAツアーが休止状態に陥った3月半ば以降、モナハン会長は終始この「最初(ファースト)」という言葉にこだわりを見せてきた。

 だが、よくよく考えてみると、PGAツアーは常日頃から「史上初」「ナンバー1」という具合に「1」という数字を目指し続けてきた。

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