「好感度」で劣勢に立たされる「現職」トランプ大統領
2020年6月22日
大統領選挙の投票が行われる11月3日まで4カ月半足らずとなった。
米国内の新型コロナウイルスの感染者数、死者数はいずれも世界最悪という状況の中で、全米50州すべてで経済活動が再開され、過去2週間に南部から南西部、西部にかけた「サンベルト」と呼ばれる地域で、新型コロナの感染拡大が再燃する動きが明らかになりつつある。
再選に挑む現職ドナルド・トランプ大統領の新型コロナ対策に対しては有権者の厳しい視線が注がれており、3月13日に国家非常事態宣言を発令した直後の大統領支持率の上昇は消え失せ、最近では40%台前半で再び低迷しつつある。
さらには、各種最新世論調査結果では、民主党大統領候補指名獲得に必要な誓約代議員数1991名を獲得して候補指名獲得を事実上確実にしたジョー・バイデン前副大統領との対決でも、2桁の差をつけられる状況も生じている。
イメージの悪化
トランプ大統領の立場をさらに難しくしているのは、米国内における新型コロナの感染拡大とその後の米国経済の急速な悪化だけではない。
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