世界では第2波というよりまだ第1波が収束していないのではないか(「WHO」HPグラフより)
 

 世論調査によると劣勢に立たされているドナルド・トランプ大統領は、挽回を期して6月20日(土)、オクラホマ州タルサで3カ月ぶりに大規模集会を開いた。

 だが、「100万人近くの参加申し込み」があったと豪語していたが、入りきれない人たちのために用意した屋外会場は不要で、1万9000人収容の「バンク・オブ・オクラホマ・センター」の会場も、上層席はほぼ空席だった。「如何なる病気に罹患しようともトランプ選挙対策委員会は免責とする」という誓約書に署名して会場に入ったトランプ支持者たちは、マスクもせずに大統領の演説に耳を傾けていたが、当のトランプ大統領はどう感じていたのだろうか。

「新型コロナウイルス」への初動の誤りや、白人警察官が黒人男性ジョージ・フロイド氏を死亡させた事件への対応などを巡り、トランプ大統領の評価は急低下している。

 6月23日発売の著書『The Room Where It Happened』(それが起きた部屋)の中でジョン・ボルトン前国家安全保障問題担当大統領補佐官はトランプ大統領のことを、

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