頑なにマスクをしない大統領とは対照的に小さな集会でもマスクを着用するバイデン氏(C)AFP=時事
 

 米国内の新型コロナウイルスの1日当たりの感染者数は、6月26日には過去最多の4万6000人を上回り、翌27日も4万4800人と2日連続で4万人を超え、累計の感染者数は250万人超、累計死者数も12万5000人以上と、それぞれ引き続き世界最多となった(米ジョンズ・ホプキンズ大学調べ)。

 早急に経済活動を再開させた南部や南西部などの地域を中心に再び感染が急速に拡大しており、経済活動の再開を重視してきたテキサス州やフロリダ州の共和党知事は、再開していたバーなどの営業を再び停止する指示を出さざるを得ない状況に追い込まれている。

トランプ政権の新型コロナ対策失政

 新型コロナの感染拡大の最悪期は脱したとして、経済活動を重視させる姿勢を明確にしていたドナルド・トランプ大統領は、6月20日、約3カ月半ぶりにオクラホマ州タルサで政治集会を再開させた。

 だが、1万9000人収容可能な会場は3分の1以下の約6200人しか埋まらず、熱狂的なトランプ支持者に会場が埋め尽くされたかたちで政治集会を再開させることを期待していたトランプ陣営にとっては、屈辱的な政治集会となった。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。