韓国ではこれまで、与党系の自治体首長のセクハラスキャンダルが続いてきた。
与党系首長の相次ぐセクハラ不祥事
2018年3月、安熙正(アン・ヒジョン)忠清南道知事の女性秘書がテレビで、安知事から性的暴行を受けたと暴露した。知事は不適切な関係は認めたが、合意の上だったと主張した。
安知事は、2017年の大統領選挙では文在寅(ムン・ジェイン)大統領と与党「共に民主党」の大統領候補の座を争い、保守・中道にも支持を広げた。「ポスト文在寅」の有力候補でもあった。
ソウル西部地裁は2018年8月、
「(元秘書が)抵抗できなくなるような物理的強制力が行使された具体的証拠が確認できない」
として無罪を言い渡した。しかし、ソウル高裁は2019年2月、地位を利用して性暴力を加えたという被害者の主張は一貫しており信じられるとして、一転して懲役3年6月の実刑有罪判決を言い渡し、安知事は収監された。大法院(最高裁)は昨年9月に2審の判断を支持し、刑が確定した。
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