韓国で相次ぐ「与党大物セクハラ」「進歩勢力自殺」の深淵(下)根深い「進歩」と「保守」分断と対立

執筆者:平井久志 2020年7月24日
タグ: 韓国 文在寅 訴訟
エリア: アジア
朝鮮戦争の英雄・白善燁将軍(写真)死去後の騒動も、韓国社会の問題を浮かび上がらせることになった (C)EPA=時事

 

 韓国ではこれまで、与党系の自治体首長のセクハラスキャンダルが続いてきた。

与党系首長の相次ぐセクハラ不祥事

 2018年3月、安熙正(アン・ヒジョン)忠清南道知事の女性秘書がテレビで、安知事から性的暴行を受けたと暴露した。知事は不適切な関係は認めたが、合意の上だったと主張した。

 安知事は、2017年の大統領選挙では文在寅(ムン・ジェイン)大統領と与党「共に民主党」の大統領候補の座を争い、保守・中道にも支持を広げた。「ポスト文在寅」の有力候補でもあった。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
平井久志(ひらいひさし) ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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