リライアンス・グループ総帥のムケシュ・アンバニ氏(C)EPA=時事

 

 米「グーグル」のスンダル・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は7月13日、今後5~7年間で低料金インターネットや農村・企業の支援、医療・教育など、インドでの事業に100億ドル(約1兆560億円)を投資する「デジタル化ファンド」の設立を発表した。

「インドのデジタル経済の将来性に対する我々の確信の現れ」

 と語ったピチャイ氏がインド出身であるということを割り引いても、インドに対する同社の並々ならぬ期待を印象付けた。

 グーグルが頼みとするインドでのパートナーは、その翌々日に明らかとなる。

 インドの有力財閥「リライアンス・グループ」の旗艦企業で、インド最大の石油化学メーカーでもある「リライアンス・インダストリーズ(RIL)」は同月15日に開いたオンライン株主総会で、グーグルが同グループの携帯電話プロバイダー「リライアンス・ジオ・インフォコム」の親会社「ジオ・プラットフォームズ」に7.73%、3373億ルピー(約4700億円)を出資することを明らかにしたのだった。

13社から2兆円超を調達

 ジオに巨額出資を決めたのはグーグルだけではない。

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