経済産業省『エネルギー白書2020』より
 

「新型コロナウイルス」パンデミックの影響で、今年11月に英国グラスゴーで開催予定だった「COP26」(第26回国連気候変動枠組条約締結国会議)は今春、来年11月に延期が決定されている。

 小泉進次郎環境大臣は、ホッとしたのだろうか?

 小泉大臣は昨年12月、スペイン・マドリードにおける「COP25」の場で、温暖化問題に取り組む姿勢が消極的だとして、世界の環境団体でつくる「気候行動ネットワーク」から不名誉な「化石賞」を2度も授与されている。授与の理由は、アントニオ・グテレス国連事務総長が各国に対し、温暖化ガス排出量を「2030年までに2010年対比で45%削減、2050年までにネット・ゼロ」にすることを呼びかけているのに対し、我が日本は脱石炭火力すら明言できなかったからだとされている。

 もちろん、大臣1人がすべてを決められるわけではないが、環境政策の責任を問われる立場にある。

 政治音痴の筆者が言うまでもなく、政治の世界は「一寸先は闇」だ。

 来年の11月、総理の座に誰が座っているのか?

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