新型コロナウイルスの感染者と濃厚接触した可能性を通知するスマートフォン向けアプリ「COCOA(ココア)」。感染者と接触があった場合に利用者へ通知し、早期の検査につなげて感染拡大を抑えるのが狙いだが…… (C)時事

 

 新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」をご存知だろうか。スマホの近接通信機能(Bluetooth)を利用して、ウイルス感染者と接触した可能性を検知し、登録者に通知するアプリで、政府が6月中旬にリリースした。

 新型コロナの感染拡大が始まってから、中国を皮切りに各国で同種のアプリが導入されているが、運用方法は国によって異なる。

 日本のCOCOAは利用者のプライバシーに最大限配慮し、氏名や電話番号の登録すら求めない。プライバシーをほとんど顧みず、感染拡大防止に重きを置く中国の対極にある。
プライバシーか安全か――。接触確認アプリは各国政府に究極の選択を迫っている。

『健康コード』が通行手形

 「新型コロナウイルス感染症対策テックチーム」担当の平将明内閣府副大臣は7月31日、COCOAに関するグループインタビューを開いた。6月中旬にリリースされた同アプリのダウンロード数は、7月31日午後5時時点で約996万件だった。

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