米環境保護団体「EDF」はトランプ政権を提訴するとしている(HPより)
 

 小池百合子都知事肝いりの「虹ステッカー店」でクラスター発生、とのニュースに接し、ここにも日本人の特性が浮かび上がっているなぁ、と大昔のエピソードを思い出していた。

 会社派遣の北京語修業生として香港大学に学び、2年目の「お礼奉公」として台北支店で実務研修を受けていたときの話である。

 当時、日本の自動車免許を保持していない在留邦人は、本社に帰任する前に台湾でレッスンを受け、学科・実技試験を受けて免許を取得していた。特に駐在員夫人に顕著に見られた事例だ。まだ日本語を解する世代が多かったので、日本語でレッスンを受けられるというメリットがあったからだ。

 筆者も「折角だから」とその気になった。

 ところが、である。

 上司が言う。

「君は北京語の修業生だから、日本語のレッスンはまかりならん。現地の人と同じように学校に通い、北京語で授業を受け、試験に挑むべきだ」

 ちなみに台湾では北京語を「国語」と定めていたので、台湾語を母語とする内省人も、国民党・蒋介石と共に大陸から移って来た各地の方言を母語とする外省人も、北京語を共通語としていた。

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