岩瀬昇のエネルギー通信 (301)

トランプ大統領「メタンガス規制撤廃」は露骨な「再選戦略」

執筆者:岩瀬昇 2020年8月17日
エリア: 北米
米環境保護団体「EDF」はトランプ政権を提訴するとしている(HPより)
 

 小池百合子都知事肝いりの「虹ステッカー店」でクラスター発生、とのニュースに接し、ここにも日本人の特性が浮かび上がっているなぁ、と大昔のエピソードを思い出していた。

 会社派遣の北京語修業生として香港大学に学び、2年目の「お礼奉公」として台北支店で実務研修を受けていたときの話である。

 当時、日本の自動車免許を保持していない在留邦人は、本社に帰任する前に台湾でレッスンを受け、学科・実技試験を受けて免許を取得していた。特に駐在員夫人に顕著に見られた事例だ。まだ日本語を解する世代が多かったので、日本語でレッスンを受けられるというメリットがあったからだ。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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