乱発される「ネクスト・タイガー」に感じる「違和感」
2020年8月21日
このところ、「タイガー・ウッズ」(44)の名前を頻繁に耳にしている。
8月6日から9日に米サンフランシスコ郊外の「TPCハーディング・パーク」で開催された今季メジャー初戦「全米プロ」に出場し、37位タイと振るわなかったウッズは、翌週は試合には出ず、そして今週は米ツアーのプレーオフシリーズ第1戦「ザ・ノーザントラスト」に挑む。
だが、そんなウッズ自身の「本業」とはちょっと異なるところで、「タイガー・ウッズ」の名前が何度も聞こえてきた。
まだ1勝目の19歳新人に
その1つ。先週の日本の女子ツアー(JLPGA)の大会「NEC軽井沢72」で19歳の笹生優花が快勝。日本メディアはすぐさま「まるでタイガー・ウッズ」「タイガー・ウッズ的」と大々的に報じた。
笹生は日本とフィリピンのデュアル(二重国籍)で、双方の国を往復しながら成長し、日本語、英語はもちろんのこと、タガログ語などを含めると5カ国語を操るという。そんなふうにグローバル性が感じられるところが「タイガー的」と言われている。
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