風の向こう側 (77)

乱発される「ネクスト・タイガー」に感じる「違和感」

執筆者:舩越園子 2020年8月21日
カテゴリ: スポーツ
エリア: アジア 北米
これまで何人「ネクスト」と呼ばれてきたか……(C)AFP=時事
 

 このところ、「タイガー・ウッズ」(44)の名前を頻繁に耳にしている。

 8月6日から9日に米サンフランシスコ郊外の「TPCハーディング・パーク」で開催された今季メジャー初戦「全米プロ」に出場し、37位タイと振るわなかったウッズは、翌週は試合には出ず、そして今週は米ツアーのプレーオフシリーズ第1戦「ザ・ノーザントラスト」に挑む。

 だが、そんなウッズ自身の「本業」とはちょっと異なるところで、「タイガー・ウッズ」の名前が何度も聞こえてきた。

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執筆者プロフィール
舩越園子(ふなこしそのこ) ゴルフジャーナリスト、2019年4月より武蔵丘短期大学客員教授。1993年に渡米し、米ツアー選手や関係者たちと直に接しながらの取材を重ねてきた唯一の日本人ゴルフジャーナリスト。長年の取材実績と独特の表現力で、ユニークなアングルから米国ゴルフの本質を語る。ツアー選手たちからの信頼も厚く、人間模様や心情から選手像を浮かび上がらせる人物の取材、独特の表現方法に定評がある。『 がんと命とセックスと医者』(幻冬舎ルネッサンス)、『タイガー・ウッズの不可能を可能にする「5ステップ・ドリル.』(講談社)、『転身!―デパガからゴルフジャーナリストへ』(文芸社)、『ペイン!―20世紀最後のプロゴルファー』(ゴルフダイジェスト社)、『ザ・タイガーマジック』(同)、『ザ タイガー・ウッズ ウェイ』(同)など著書多数。最新刊に『TIGER WORDS タイガー・ウッズ 復活の言霊』(徳間書店)がある。
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