7月30日に開催したオンラインセミナーの動画です。
野嶋剛さんと吉村剛史さんという2人の元全国紙台北支局長が、台湾の新型コロナ対策について激論!
配信中に「李登輝元総統死去」の速報が流れるという驚きの展開となりました。
3回に分けて動画と記事をお届けします。
野嶋 今日の主題は台湾の新型コロナ対策ですが、本書『なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか』(扶桑社新書)では、台湾が2003年のSARS(重症急性呼吸器症候群)の後、具体的にどのような法整備をしたのか、なぜ日本の対策が感染症の専門家中心なのに、台湾は公衆衛生の専門家中心なのかといったことだけでなく、共同体意識や一体感といった政治、民主主義の観点からも台湾の新型コロナ対策を読み解きました。
また、「瘴癘(しょうれい)の島」「疫病の島」から衛生問題に力を入れる島に生まれ変わったという歴史的な視点も盛り込んでいます。
最初に、この本を書いて感じた疑問を3つだけ提示します。
1つ目は、なぜ日本の政治や行政は民のために仕事が十分にできていないのか。
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