7月30日に開催したオンラインセミナーの動画です。

 野嶋剛さん吉村剛史さんという2人の元全国紙台北支局長が、台湾の新型コロナ対策について激論!

 配信中に「李登輝元総統死去」の速報が流れるという驚きの展開となりました。

 3回に分けて動画と記事をお届けします。

 

野嶋 私が李登輝さんに初めて会ったのは2001年の訪日の時でした。この訪日には相当の反対があって、日本社会でも結構な騒ぎになりました。

 当時、私は東京本社外報部の内勤記者で、台北に飛んでから、李登輝さんが日本に来る飛行機に同乗したのですが、機内で懇談の場があって名刺を渡した時に、「朝日新聞か。朝日新聞が一緒に来て書いてくれるんだ。嬉しいね」と。そこでジーンと感動しちゃった。その大きさ、温かさ。やっぱりあの人には抗しきれない魅力があって、司馬遼太郎さん、小林よしのりさんなど多くの日本の言論人が李登輝さんに会うと心が震えてしまうという歴史が繰り返されてきた。

 李登輝さんを初めて日本に紹介したのは、ある意味で司馬遼太郎さんの「台湾紀行」。あれは『週刊朝日』の連載「街道をゆく」の一環でしたが、司馬さんは元産経の記者。現地で案内した吉田信行さんも当時の産経の台北支局長でした。

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