シリコンバレーはハリス「副大統領」を待望している(C)AFP=時事
 

 8月17日から20日までの4日間の日程で「バーチャル党大会」という極めて異例の形で開催されていた「民主党全国党大会」が閉幕した。

 同大会での最大の注目点は、同党の大統領候補となったジョー・バイデン前副大統領が、自らの副大統領候補にカマラ・ハリス上院議員(カリフォルニア州選出)を指名し、米国政治史上初のアフリカ系女性として副大統領候補指名を受諾したことである。

女性候補に立ちはだかる「壁」

 1984年大統領選挙では、民主党大統領候補であったウォルター・モンデール前副大統領(当時)が、現職ロナルド・レーガン大統領の女性有権者からの支持率が男性有権者よりも低い「ジェンダー・ギャップ」の存在に期待し、二大政党としては初の女性副大統領候補にジェラルディン・フェラーロ下院議員(ニューヨーク州第9区選出、当時)を指名した。

 それから約四半世紀後の2008年大統領選挙では、共和党候補であったジョン・マケイン上院議員(アリゾナ州選出、当時)がアラスカ州のサラ・ペイリン知事を副大統領候補に指名している。

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