「シリコンバレー」の支援を受け続けてきた「ハリス民主党副大統領候補」

執筆者:足立正彦 2020年8月31日
エリア: 北米
シリコンバレーはハリス「副大統領」を待望している(C)AFP=時事
 

 8月17日から20日までの4日間の日程で「バーチャル党大会」という極めて異例の形で開催されていた「民主党全国党大会」が閉幕した。

 同大会での最大の注目点は、同党の大統領候補となったジョー・バイデン前副大統領が、自らの副大統領候補にカマラ・ハリス上院議員(カリフォルニア州選出)を指名し、米国政治史上初のアフリカ系女性として副大統領候補指名を受諾したことである。

女性候補に立ちはだかる「壁」

 1984年大統領選挙では、民主党大統領候補であったウォルター・モンデール前副大統領(当時)が、現職ロナルド・レーガン大統領の女性有権者からの支持率が男性有権者よりも低い「ジェンダー・ギャップ」の存在に期待し、二大政党としては初の女性副大統領候補にジェラルディン・フェラーロ下院議員(ニューヨーク州第9区選出、当時)を指名した。

カテゴリ: 政治 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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