指名受諾演説をホワイトハウスで行ったことで猛批判を浴びた(C)EPA=時事
 

 民主、共和両党の全国党大会が閉幕した。

 8月17日から20日までの4日間の日程で開催された民主党全国党大会は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けてほとんどのイベントがオンライン上で行われ、事実上の「バーチャル党大会」となった。同党の大統領候補にはジョー・バイデン前副大統領を、そして副大統領候補には米国政治史上初の黒人女性となるカマラ・ハリス上院議員(カリフォルニア州選出)をそれぞれ正式に擁立し、ホワイトハウス奪還を目指すこととなる。

有力共和党員も「バイデン支持」

 民主党全国党大会では歴代大統領のビル・クリントン夫妻やバラク・オバマ夫妻、そしてバイデン氏とともに大統領候補指名獲得を争ったバーニー・サンダース上院議員(無所属、バーモント州選出)やエリザベス・ウォレン上院議員(マサチューセッツ州選出)といった左派の有力政治家も、「トランプ再選阻止」のために一致団結してバイデン氏を支援する必要性を訴えて挙党体制の構築に努めた点が大きな特徴であった。

 さらに、2016年の共和党大統領候補指名獲得争いでドナルド・トランプ候補とともに出馬していたジョン・ケーシック前オハイオ州知事やコリン・パウエル元国務長官、故ジョン・マケイン上院議員(アリゾナ州選出)のシンディ未亡人をはじめ、有力共和党員もバイデン氏に対する支持をビデオ演説経由で行った。

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