対中政策が勝敗に大きく影響しそうだが……(C)AFP=時事
 

 米国では連邦祝日であるレイバーデー(勤労感謝の日)連休が終わり、11月3日に投票が行われる大統領選挙まで2カ月足らず、次期大統領を決める本選挙キャンペーンはいよいよホームストレッチに入った。

 トランプ陣営もバイデン陣営も、大統領選挙の帰趨を決するミネソタ州、ウィスコンシン州、ミシガン州、ペンシルベニア州、ノースカロライナ州、アリゾナ州といった「激戦州」での梃入れの強化を積極的に図りつつある。

注目される正副大統領候補討論会

 投票日までの今後の政治日程で重要になるのは、共和党現職のドナルド・トランプ大統領と民主党候補のジョー・バイデン前副大統領との間で3度行われる大統領候補討論会である。

 第1回討論会は、9月29日にオハイオ州クリーブランドで、第2回は10月15日にフロリダ州マイアミで、そして、第3回は10月22日にテネシー州ナッシュビルで開催されることになっている。

 いずれかが討論会で重大な失言をしたり、あるいは74歳のトランプ大統領か77歳のバイデン氏が健康問題を露呈したりした場合、バイデン氏優勢で推移してきた基調が大きく変化する可能性がある。

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