『シャルリー・エブド』襲撃事件から5年半:「裁判」で明かされる「IS将軍元妻」の証言
2020年9月15日
イスラム過激派のテロ遂行能力をまざまざと見せつけ、また表現の自由へのあからさまな挑戦として論議も呼んだ、2015年パリの風刺週刊紙『シャルリー・エブド』襲撃事件を巡る裁判が、発生から5年半あまりを経て9月2日から始まった。
襲撃を実行したサイード・クアシとシェリフ・クアシの兄弟と、襲撃事件と連動したユダヤ教徒向けスーパー「イペール・カシェール」立てこもり事件の主犯アメディ・クリバリは現場で射殺された。法廷はこの3人以外の被告を裁く場となる。11月10日までパリ市裁判所で開かれる。
被告は全部で14人だが、そのうちクリバリの妻アヤト・ブメディエンヌと、クリバリの密接な協力者モアメド・ベルシヌ、メディ・ベルシヌの兄弟の計3人は出廷しない。3人とも事件発生直前に「イスラム国」(IS)に逃亡したまま、消息を絶ったからである。ベルシヌ兄弟はすでに戦場で死亡したと見られている。
記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。