ルーニーCEOは3つのシナリオで展望しているが、いずれにしろ、エネルギー移行に積極的に取り組むとしている(C)AFP=時事
 

 待ちに待っていた英大手国際石油「BP」の『エネルギー長期展望2020』が発表されたようだ。だが、東京時間2020年9月14日(月)9:00の時点では、「BP」のホームページには「2019年版」が最新版として掲載されており、「2020年版」はロンドンのビジネスタイムが始まるまで待たねばならなかった。

 9月13日(日)の夜、外出から戻り、PCを開けたら『フィナンシャル・タイムズ』(FT)の編集長らが「BP」CEO(最高経営責任者)のバーナード・ルーニーにインタビューした記事が掲載されていた。長文の記事で、何よりもルーニーのCEO就任直前の今年1月に編集長に昇格したロウラ・カラフ女史が自ら筆を採っている事実に驚きを感じつつ読み終え、これは『フォーサイト』に書かなければ、と思いながら眠りに就いたのだった。

 9月14日(月)の朝、PCを開けると「『BP』は石油需要のピークが2020年代初めに到来すると警告した」という『FT』記事が掲載されていた。こちらは『FT』エネルギー担当シニア記者のアンジリ・ラヴァルとエネルギー部門の編集長デービッド・シェパードの手になるもので、『FT』編集長のカラフも目を通した体裁となっている。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。