【オンラインセミナー】
コロナに破壊された「国際石油市場」はどうなる?(下)
2020年9月27日
8月27日に開催したオンラインセミナーの動画です。
『岩瀬昇のエネルギー通信』でお馴染みのエネルギーアナリスト・岩瀬昇さんが、新型コロナウイルス感染拡大という事態を受けて、石油価格変動の理由と今後の展開について解説・分析しています。
2回に分けて動画・記事をお届けします。
実は、“シェールオイルの不都合な真実”というものが、今回の春先の価格暴落、超供給過剰状態の中で浮かび上がってきています。
決裂した協調減産
このURLは、5月25日の記事『「小さな希望」と「大きな不安」の狭間で揺れる石油市場』の中で紹介しています。そのグラフは、過去数年間の、サウジアラビア、ロシア、アメリカ主要産油3カ国の生産量の推移を示しています。
協調減産は、2016年1月にWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)が30ドルを割り込んだときに、初めてロシアがサウジの呼びかけに応えて話し合いを始めました。
ところが、今までお互い疑心暗鬼の仲でしたので、なかなか合意に至らない。同年9月、アルジェリアの会議で商社の用語でいう「方針稟議」――大きな方向性についてOPECプラス(OPECと、非加盟主要産油10カ国)として合意した。12月に「実行稟議」、これは確定した計画でこの通りやりますということで合意して、2017年1月から協調減産が始まっています。
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