指名を受け、ホワイトハウスでスピーチするバレット判事(トランプ大統領のツイッターより)
 

 9月18日、連邦最高裁判所のリベラル派判事であったルース・ベイダー・ギンズバーグ氏が87歳で逝去した。

 その逝去が未だ惜しまれつつある中、ドナルド・トランプ大統領はわずか8日後の9月26日、ホワイトハウスのローズガーデンで、空席となった後任の次期連邦最高裁判事に、シカゴにある第7巡回区連邦控訴裁判所のエイミー・コニー・バレット判事を指名する意向を正式に発表した。

前回の候補者リストにも

 ホワイトハウス奪還を目指す民主党大統領候補のジョー・バイデン前副大統領や、議会民主党を率いるナンシー・ペロシ下院議長(カリフォルニア州第12区選出)、チャック・シューマー上院院内総務(ニューヨーク州選出)ら野党・民主党の有力者らは、11月3日に投票が行われる大統領選挙で勝利した候補が次期連邦最高裁判事を指名すべきであると主張してきた。しかし、トランプ大統領はそうした訴えを押し切ってバレット判事を次期連邦最高裁判事に迅速に指名した。

 ギンズバーグ氏の逝去直後から、米国の主要メディアの間では後任候補として名前が挙がっていたのがバレット判事であった。

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