退院してそのままホワイトハウスに入り、バルコニーから健全ぶりをアピールするためにさっそくマスクを外したことも批判されている(C)AFP=時事
 

 新型コロナウイルスの感染拡大により米国内では745万人以上が感染し、感染による死者も21万人を超え、世界最多で推移している。

 そうした中、遂にドナルド・トランプ大統領自身も10月2日、メラニア夫人とともに新型コロナに感染したことをツイッターで明らかにした。そして同日夕方、ワシントン近郊のメリーランド州ベセスダにあるウォルター・リード米軍病院に大統領専用ヘリコプター「マリーン・ワン」で移動し、直ちに入院。一時は血液中の酸素量が低下し、酸素吸入を受けたことも明らかになった。

 だが、入院からわずか3日後の5日には退院し、ホワイトハウスに戻った。入院中にも一時外出し、専用車から街頭の支持者に健全さをアピールしたことも含め、あまりにも早い退院に、米メディアでは懸念や批判の声も出ている。

大統領側近の感染

 また、トランプ大統領が感染を明らかにした数時間前の10月1日、「トランプ・オーガニゼーション」(不動産事業の中核会社)勤務当時からトランプ大統領が全幅の信頼を寄せている最側近の1人、ホープ・ヒックス大統領顧問(元広報部長)も感染していることが明らかにされていた。

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